今回は自宅の庭に畑を作る方法について書いていこうと思います。住宅新築するときのこだわりポイントとして、「庭で遊べる家」「防音室でバンドやシアターがみられる家」「家事がしやすい家」ということを意識しました。今回はその「庭で遊ぶ」方法の1つとして、自分がやってみた経験から書かせて頂きます。
やってみたかっただけで、全く経験なしのド素人がそれなりに形になりました。作業自体楽しかったですし、実際に畑の手入れや収穫など、畑を作った後ももちろん楽しみがいっぱいです!
畑の作り方
我が家の土地について
我が家の土地は、もともと駐車場だったところを購入し新築しました。駐車場と言ってもコンクリートではなく、砂利を敷き詰めて固めた場所だったので、カチカチな硬い土地です。外構工事は最小限として、庭をいじる楽しみにとっておくことにしました。ちなみに、土地は64坪ぐらいです。家を購入すると決めた時から一戸建てなら遊べる庭がなきゃ嫌だ!と思っていたので、少し郊外になりましたが大きめの土地を買いました。
①畑の場所を決める
もう決まっています、という方は読み飛ばしてくださいね。でも、畑作りで最も大事で難しいところだと思います。
畑づくりのスタートは、ずばり、「場所」を決めることです。
僕が思う、畑の「場所」の決め方
- 日当たりが良い
- 家の中からアクセスしやすい
- 水道が近い
- 家の中から眺められる
僕が畑を作った時は「日当たりが良い」の条件しか考えていませんでした。3年間やってみて、もう1度畑の場所を決めるとしたら、、、と考えたところ、上記の4条件を思い浮かべました。
日当たりばかり考えてしまいがちですが、庭の中で行きづらい場所であると手入れの足が遠のくし、水道が遠いとホースを引っ張り出すことも毎日の労力になってしまうし、家の中から眺められなかったら、そもそも家庭菜園の楽しみが半減だと僕は思うからです。
我が家の畑の場所
我が家は庭の東側、写真の◯で囲われた部分を畑にすることにしました。
ちなみに真南も畑に出来るスペースはあるのですが、南側に2F建ての1軒屋が建っているので真夏以外日当たりが少なくなるため、夏野菜以外もやりたいと考えたので、朝から昼過ぎまでは年中陽が当たるこの場所を選びました。
日当たりについて
住宅購入から約1年間ぐらい四季で太陽高度が変わったときにちゃんと光が当たるかどうか確認しました。そして、真冬でも半日は日当たりが確保できることが確認してから決定しました。こればっかりは一度作ったら変えることが出来ない部分なのでしっかり確認した方が良いです。
1年間も観察したくない!計算したい!という方はこちらで。
日当たりが確保できるかどうか、ある程度日照計算することが出来ます。下記、出典元のページより日照計算を選んでやってみてください。ちなみに木造、鉄骨、鉄筋どの造りでも2階建て1軒家の高さは7m-9mだそうです。畑予定地の南側に2階建てが建っている場合は9mと入力しておくと間違いないでしょう。
出典元:Ke!san
畑に必要な日当たりについて
野菜には陽性植物(ほとんどの野菜)、半陰性植物(じゃがいも、ネギ、ほうれん草…etc)、陰生植物(しそなど)に分けられていて、陽性から順に日当たりが必要です。この記事をここまで読んで頂いている方はおそらく初心者の方ですね?きゅうりやナスやピーマンなど家庭菜園でよくある野菜は全て陽性植物なので、陽性植物に必要な日当たりを確保する必要があります。ズバリ、、、1日6時間以上日に当たることを基準に決めて下さい。
②雑草を抜き、目に見える大きな石を取り除く
場所を決めるところまでで、疲れちゃいますね…。でも場所さえ決まってしまえばこっちのもんです。
あとはやるだけです!
畑の場所を決めたら、まず……..雑草を抜いて、目に見える大きい石を取り除きましょう!!!
あなたの土地の状況によっては意外と大変ですが、….やるだけです!!
③穴を掘る
ここが正念場です。畑作成作業で一番大変なところです。
20㎝ぐらい(大きいスコップの頭ぐらい)を目標に穴を掘っていきます。
我が家は元駐車場で、前の土地所有者があえて砂利を撒いているので、土なんてないんじゃないか?というぐらい石だらけでした。写真の10倍ぐらい石が出てきました。
穴掘りの道具の選定に一苦労(つるはしの購入がお勧め)
まず実家の大きめの普通のスコップや写真の①の刃先が3つに別れたやつ(備中鍬)を使ってみましたが石が相手では、1日作業しても数cmすら掘ることが出来ませんでした。
写真①スコップ:実家から借りてきて作業開始しましたが、これでは無理です。一番手に入れやすいスコップですが、石が多い土地の前には無力です。全然掘れません!畑を作った後の作業においては重宝するものなので、ご家庭に1つもない方は用意しても良いかもしれません♪
写真②備中鍬:スコップでダメなら備中鍬があれば大丈夫だろう!と思いホームセンターで4000円ぐらいで購入しました。実家でもらったスコップよりかなり刃先もしっかりしていたし、柄の部分も金属で出来ていたので自信満々でした。
結果…スコップよりいくらか良いが、全然掘れない!泣きそうになりました。
写真③ツルハシ:スコップ、備中鍬くらいしか知りませんでしたが再度ホームセンターへ行き、店員さんの話を聞きつるはしを購入しました。これは柄とツルハシの部分が別売りになっており、両者で4500円ぐらいしました(泣)
結果…掘れる!惚れる!!!
てか、ネットで購入すると安いんですね。自宅の土地が石だらけの方は、もうツルハシが必須と決まっていますのでネット購入して安く早く作業を始めて下さいね。
ということで、我が家のように石が多い土地ですという方は最初からツルハシの購入がお勧めです。
そして、土と石を仕分けするために重宝したのが「ふるい」です。100均のものは重さですぐ壊れたので、ホームセンターで980円ぐらいで売られているものを用意したところ劇的に作業が早くなりました。
残土処分場所
ふるいで仕分けされた土は畑で再利用しますが、石は不要となります。
当社は不要な石は自宅の西側の通路(犬走り)に捨てようかと思っていましたが、それが出来るほどの量じゃないのと見栄えが悪すぎるので、やはり捨てたいなと思いました。もちろん公園や河川敷などに捨てると不法投棄になるので気を付けて下さい。
自治体に問い合わせたところ、「最終処分場」で処理することが出来ましたので、皆様お住いの自治体へ確認下さい。
例)愛知県岡崎市
④枠を作る
穴を掘り終わったら、枠づくりです!土が漏れないようにということでしたが、しばらく時間がなく、枠がないまま放置でしたが雨が降ったりしてもさほど土が漏れることはなかったです。こだわりがなければ、機能的には少しだけ勾配つけておけば、枠はなくてもいいのかもしれないです。
もちろん見栄えは枠があった方が良いです。
我が家は今のところ、畑の周りを芝にして和風というより洋風ガーデンにしようという計画があります。畑があって洋風ガーデンって完全に邪魔やんというのは言わないでください(笑)
そのため、レンガの色合いは洋風にも対応出来そうなものを選びました。1つ400円ぐらいの商品で12個ほど購入しました。僕は畑を掘ってからレンガ枠を購入したのですが、この場合は枠の寸法が作った畑に合うという条件が出来てしまい枠を購入しづらくなってしまいました。したがって、穴を掘る前にホームセンターなどでこの枠を取り付ける!と決めたから畑作成作業に入った方が良いかもしれません。
安く土を留めるなら下記のようなタイプでも良いかもしれませんが見栄えは僕のタイプではありません。
僕の場合、このようなレンガ調の枠を縦の半分ぐらいを埋めて、半分ぐらい外に出しました。ゴムハンマーで軽く叩いて固定しました。畑の作り方書には「モルタルを作って固める」と書かれてありますが、面倒なのでやってませんが問題になったことはありませんよ。ただし、1年に1-2回ぐらいは倒れますwので、お直しの作業(5分ぐらい)が必要となるかもしれません。
⑤土を入れる&苗や種を植える
最終段階です。ふるいにかけて集まったさらさらの土を畑に戻します。
肥料などを入れていない土は基本的には酸性で石灰を入れて中和しないといけないようです。が、まあ家庭菜園レベルの量なら最初から配合して作ってくれてる「野菜用の土」を買っちゃったほうが、石灰や堆肥を組み合わせたりするより楽だし、さほど値段も変わらないと思います。
⑥完成
苗も植えてからしか写真撮らなかったんで出来ちゃってますけど、耕して少し畝を作るとこんな感じです。畝は掘ってテキトーに畝っぽく盛ってみただけですが、その後ちゃんと生育してるんで、とりあえずあまりこだわらなくてもよさそうです。
⑦必要なものまとめ
当ブログで紹介した、庭に畑を作るために必要なものをまとめておきます。
⑧育てる
<僕の畑1年目の成績>
葉物野菜、根菜は難しいです…イチゴも動物に食べられちゃうので、対策が必要です!
芽キャベツは実がならず、じゃがいもは根ぐさりしてしまいました。畑の水捌けの改良が必要です。
実施した手入れ→毎朝水やり、時々雑草抜く、花が咲いたら化成肥料やる
共働きですし、ほとんど手入れというような手入れをしていませんが、難しい野菜以外は普通に出来ました。
なかなか奥が深いです!来季は研究していきますよー!
というわけで、以上畑の作り方でした。
このページを参考に素人でも自分で出来る!と思って頂ければ嬉しいです!
番外編:はじめよう♪土づくり
僕は最初の1年間はテキトーに育ててみて、2年目から土づくりや肥料のことなど学びました。とっても奥が深くていろんな本を読み漁った知識を、別記事にまとめました。奥が深すぎて内容がマニアックになってしまったので、記事は話題ごとにいくつか分けてます。
1stステップ:ご自宅の土を知る
2ndステップ:土質を変える
1stステップの記事で、ご自宅の土が土壌改良が必要と判断された方は2番目のステップを読んでください。土の団粒構造やpH測定と考え方、EC測定と考え方など土壌改良に必要ことをまとめてあります。
Finalステップ:土壌の改良が済んだ方が、苗を植え付ける前に行う処理です。
最後に:土の改良って凄く面白くて、一度団粒構造のある土作成に成功したら、翌年以降はこの植え付け前の処理のみで良くなります。最初はいろいろ試行錯誤が必要ですが、土作りは必ずやった方が良いです!
※裏技:土作りの裏技を紹介します(笑)。近くの畑から土をわけてもらう。結局コレ、最強・最速ですw団粒構造が出来上がってます。なかなか都合よくそういう知り合いはいないので、その場合はコツコツ上の記事を見てやってくださいね!
頑張ってください!