DIY初心者がベビーベッドを自作|費用・作り方・失敗の全記録

  • URLをコピーしました!

「DIY初心者でもベビーベッドは作れる?」「費用はいくら?」「スライド式の柵まで自作できる?」

第一子が生まれる前、僕も同じことを考えました。そして木工DIY二作目で、内寸600×900mmのミニサイズのベビーベッドを自作しました。

結論から言うと、完成はしました。子どもも気に入って使ってくれましたし、ベッド卒業後も棚やテーブルに形を変えて現在まで活躍しています。

ただし、簡単だったとは言えません。約2万円かかり、制作は仕事と家庭の合間で2〜3か月。スライド柵の溝加工では工具選びを誤り、柵の丸棒も細くしすぎました。一度、柵が開いた状態で子どもが落ちた経験もあります。

この記事は、安全性を保証する図面や製作マニュアルではありません。DIY初心者だった僕が、何を考えてどう作り、どこで失敗し、その後どう使ったかを残す実体験の記録です。

DIY初心者が自作した木製ベビーベッド
完成した内寸600×900mmの自作ベビーベッド
目次

先に結論|ベビーベッドDIYはロフトベッドより難しかった

僕が初めて作った大物家具は、大人用の木製ロフトベッドです。大きさだけを見ればロフトベッドの方が大変そうですが、実際にはベビーベッドの方が難しく感じました。

  • 柵を作り、丸棒を正確に並べる必要がある
  • 手前の柵を上下に動かす仕組みが必要だった
  • 小さな寸法のずれが、がたつきや動きの悪さにつながる
  • 赤ちゃんが触るため、角・ささくれ・可動部を慎重に考える必要がある
  • 使い終わった後の転用まで考えて設計した

また、節約だけが目的なら自作が必ず安いとは言えません。僕の場合は総額約2万円。既製品を買える金額になりました。それでも作ったのは、子どものために自分の手で何か形にしたかったことと、使い終わった後も別の家具として残したかったからです。

なぜベビーベッドをDIYしたのか

第一子が生まれる前、妊娠中の妻に代わって自分にも何かできることを形にしたいと思いました。完全に自己満足の部分もありますが、妻からも「手作りなら愛情があっていいよね」という反応があり、俄然やる気が出ました。

もう一つの理由は、ベビーベッドを使わなくなった後です。子どもが毎日寝ていた家具は、簡単には捨てにくい。そこで、棚や机に作り替えたり、木材として再利用したりできる構造にしようと考えました。

参考にしたのはfarskaの「使い終わった後」まで考えた発想

完全なオリジナル設計ではありません。既製品を何度も見て、特にfarskaの木製ベビーベッドを参考にしました。

印象に残ったのは、ベビーベッドとしての役目が終わった後も、机や収納などへ形を変えられる考え方です。僕が気にしていた「使い終わった後に捨てたくない」という問題を、最初から設計で解決していました。

自作だから奇抜な仕組みを考えたのではなく、良いと思った既製品の発想を、自宅の広さと僕たちの暮らしに合わせて組み直したという方が近いです。

自作と市販品で迷っている方へ:僕が参考にした発想を現在の製品で確認したい方は、クリエイティブコット Longも比較してみてください。リンク先の商品はSG・PSC認証を掲げる現行モデルです。


作ったベビーベッドの仕様

  • 内寸:600×900mm(市販のミニサイズマットレスに合わせた)
  • 寝床:1×4材を使ったすのこ
  • 手前の柵:上下に動くスライド式
  • 寝床の高さ:大人用ベッドのマットレス高に合わせた
  • 高さ調整:鬼目ナットとボルトで、すのこの固定位置を変えられる構造
  • 脚:4輪すべてストッパー付きキャスター
  • 費用:約2万円
  • 制作期間:2〜3か月

全高は1m前後だった記憶ですが、現在正確な実測値を確認できていないため断定しません。

大人用ベッドと赤ちゃんの寝床の高さを揃えた

設計で特に良かったのが高さ合わせです。夫婦のベッドのマットレス高を測り、キャスターを含めたベビーベッドの寝床面がほぼ同じ高さになるようにしました。

スライド柵を下げると、大人用ベッド側から赤ちゃんを抱き上げやすくなります。赤ちゃんは専用ベッドにいながら、距離感は添い寝に近い。この高さは、実際に使って「当たりだった」と感じた部分です。

すのこは後から高さを変えられる構造にした

寝床は1×4材を並べたすのこ状です。木に金属製の雌ねじを作る鬼目ナットを入れ、フレーム側からボルトで固定しました。

フレーム側に別の穴を設ければ、同じすのこを使って寝床の高さを変更できます。木へ何度も直接ビスを打つより、取り外しと再固定がしやすい構造にしたかったからです。

材料はカインズで購入|安さだけならスーパービバホームだった

木材と金具はカインズで揃えました。当時、価格だけならスーパービバホームの方が安いことは分かっていました。ただ、自宅から片道約1時間かかり、妻のつわりも強い時期だったため、長時間家を空けずに済むカインズを選びました。

使った主な材料は次の通りです。

  • 木材:1×4、1×2、1×1、丸棒、ダボ
  • 金具など:キャスター、オートラッチ、鬼目ナット
  • 消耗品など:ダボ用ビット、丸棒用ビット、木工用ボンド、コーススレッド

木材の本数や細部の正確な寸法は、制作から年数が経っていて確認できないため、推測では書きません。

工具を含めて約2万円|節約だけなら既製品も比較した方がいい

費用だけを詳しく知りたい方へ:木材・金具・工具に何が必要だったのか、節約して後悔した点も含めた詳しい費用は、ベビーベッドDIYの費用はいくら?初心者が自作して約2万〜2.5万円かかった話で写真付きでまとめています。

完成までにかかった費用は、当時の記事に残していた記録では総額約2万円です。

インパクトドライバーとサンダーは、近所の中古店でそれぞれ約5,000円、約3,000円で購入したものを使いました。ほかにジグソー、ダボ穴用ビット、インパクトに取り付けるヤスリ状のビットなどを使用しています。

これから工具を揃える場合:僕が当時使った機種とは異なりますが、今後もDIYを続けるなら18Vのインパクトドライバーを選ぶと使い回しやすいです。


「DIYなら安く作れる」と思うと、少し違うかもしれません。工具を持っていなければ市販品と同程度か、それ以上になる可能性があります。僕にとっては、費用を抑えることより、作る経験と完成後に転用できることの方が大きな価値でした。

制作期間は2〜3か月|仕事と家庭の隙間時間で進めた

土日の空き時間と平日の夜に少しずつ作り、完成まで2〜3か月ほどかかりました。DIYだけを優先できる時期ではなかったので、何度かまとまって作業し、最後に丸1〜2日ほど集中して仕上げた記憶があります。

  1. 既製品を見ながら寸法と構造を考える
  2. 材料と工具を購入する
  3. 木材を切り出す
  4. サンダーで研磨する
  5. フレーム、すのこ、柵を組み立てる
  6. スライド柵の溝とロックを作る
  7. ニスを塗る
  8. 現物合わせで追加加工と微調整をする

今振り返ると、塗装の順番は失敗でした。僕は組み立ててからニスを塗ってしまいましたが、先に研磨と塗装を済ませてから組み立てる方が作業しやすかったと思います。

木材カット|ジグソーは楽しいが、正確さは店のカットが上

このDIYに合わせてジグソーを購入したので、使ってみたくて木材を自分で切りました。

実際にやると、長い木材を寸法どおり真っすぐ切るのは難しいです。楽しい作業ではありましたが、精度と時間を優先するなら、木材購入店のカットサービスを利用する方が楽で正確だと感じました。

ジグソーでベビーベッド用の木材を切る作業
購入したジグソーで木材を切っているところ
自作ベビーベッドの木材加工
組み立てながら木材を現物合わせで調整しました

研磨とニス塗り|僕は組み立て後に塗ってしまった

赤ちゃんが触る家具なので、角を丸くし、ささくれが残らないようにサンダーで研磨しました。粗い番手から徐々に細かくして、400番で仕上げています。

研磨する木材が多いため、手作業より集塵機能付きの電動サンダーがあると作業時間を大きく減らせます。下の商品は僕が当時使った機種そのものではなく、これから購入する場合の候補です。


サンダーでベビーベッドの木材を研磨
木目に沿って研磨し、角とささくれを整えました

ニスは透明系を選びました。当時の記事に記録していた商品は、和信ペイントの水性ウレタンニス「透明クリヤー」です。

ただし、僕は組み立て後に塗装してしまいました。隙間や接合部が塗りにくくなるため、もう一度作るなら、研磨と塗装を先に済ませて十分乾燥させてから組み立てます。

使用したのは和信ペイントの水性ウレタンニス「透明クリヤー」です。リンク先は同シリーズの130mlなので、塗装面積に合わせて容量を選んでください。


組み立て後の自作ベビーベッドにニスを塗る作業
当時は組み立てた後にニスを塗りました

見栄えを考えてダボ接合を選んだ

木材同士の接合には、ネジ頭をできるだけ見せたくなかったためダボを使いました。垂直に穴を開け、反対側にも同じ位置で穴を合わせる必要があるので、ネジ止めより難易度は上がります。

最初はダボマーカーを用意せず何度か位置合わせに失敗し、結局ホームセンターへ買いに行きました。少額の道具を惜しんだことで、かえって時間がかかった失敗です。

僕が使った8mmダボに合わせるなら、ダボマーカーも8mm用を選びます。穴を開けた木材から、接合する側へ中心位置を正確に写すための道具です。


ベビーベッドの木材にダボ穴を開ける
木材へダボ穴を開けているところ
木ダボでベビーベッドの木材を接合
木ダボを入れ、反対側の木材と接合します
丸棒を並べて作った自作ベビーベッドの柵
柵の丸棒も、ダボ接合と同じ考え方で組みました

最大の難所はスライド柵|今なら最初からトリマーを使う

一番苦労したのは、手前の柵を上下させるスライド機構です。

フレーム側へ縦方向の溝を作り、その中をダボ状のガイドが動く構造にしました。柵を上げた状態ではオートラッチで固定し、下げたときは後からフレーム内側へ1×4材を足して、柵がその上で止まるようにしました。下側の止め方は設計時に抜けていて、現物を見ながら追加した部分です。

自作ベビーベッドのスライド柵と溝の構造
溝の中をガイドが動くようにしたスライド柵

本来、この溝加工にはトリマーが向いています。しかし当時は工具代を増やしたくなくて購入せず、ダボ穴用ビットで少しずつ削り、インパクトにヤスリを取り付けて無理やり溝を作りました。

インパクトドライバーとヤスリでスライド柵の溝を削る
インパクトの角度を変えながら、少しずつ溝を削りました

一応動きましたが、溝はギザギザで、時間がかかった割に仕上がりも良くありません。その後、デスクDIYのために結局トリマーを買いました。もう一度作るなら、スライド柵の加工では最初からトリマーを使います。

今回いちばん必要性を感じた工具:現在選ぶなら、ソフトスタートと深さ調整を備えた高儀のTR-400Aが候補になります。僕が後から購入した旧機種とは異なります。


後に購入したトリマーで木材を加工
後のデスクDIYではトリマーを購入。最初から使えばよかった工具です

材料選びの後悔|柵の丸棒を細くしすぎた

柵には、価格を抑えたかったことと、赤ちゃんの顔が見えやすいと思ったことから細い丸棒を選びました。正確な直径は現在確認できないため、ここでは断定しません。

子どもが大きくなると、柵をつかんで引っ張ります。細い丸棒はかなりしなり、ダボ穴が浅かった部分では何本かが少し抜けてくることもありました。折れたり完全に外れたりはしませんでしたが、不安を感じたため、後に作った2台目では丸棒を太くしました。

作り直すなら、見た目や材料費より強度を優先し、丸棒を太くして、差し込みの深さも十分に取ります。

一度、柵が開いた状態で子どもが落ちた

失敗談として隠さず書きます。一度、柵が開いた状態で子どもがベッドから床へ落ちたことがあります。

頭から落ちたわけではなく、結果として大きな問題にはなりませんでしたが、当然かなり驚きました。この経験から、可動柵を作った以上、閉まっていることを毎回確認するという基本が何より大切だと痛感しました。

床へマットを敷くなど周囲の環境を整えることも、柵を確実に閉めることの代わりにはなりません。自作家具では、作った時点だけでなく、使用中の点検と家族全員の扱い方まで含めて考える必要があります。

キャスターは4輪すべてストッパー付き|実際はあまり動かさなかった

赤ちゃんが泣いたときに目の届く場所へベッドごと移動できるよう、4本の脚すべてにストッパー付きキャスターを付けました。

実際には思ったほど移動させませんでした。また、キャスターで接地面が小さくなるためか、ベッド全体のがたつきが気になる場面もありました。

便利さだけでなく、安定性とのバランスを考える必要があります。もし付けるなら、ロックの効きとがたつきを定期的に確認するべきだと感じました。

完成後の使用感|高さ合わせとスライド柵は便利だった

完成したベッドを見た妻は、「結構本格的じゃん」「お父さんの愛情がこもっているよね」という反応でした。僕自身も、細部は完璧ではないものの、思っていた以上に形になったと感じました。

生まれたばかりの子を初めて寝かせると、600×900mmのミニサイズなのに、赤ちゃんがものすごく小さく見えました。「このベッドからはみ出すくらい大きくなるんだな」と思ったことを覚えています。

既製品なら僕にとって単なる家具だったかもしれません。自分で作ったことで、ベッド自体が子どもの成長の記録になりました。

昼寝を含めて1歳半ごろまで使った

1台目は、昼寝なども含めて1歳半ごろまで使った記憶です。リビングを少し暗くして、同じベッドで昼寝させる生活が続きました。

使用をやめたのは、子どもが立ち上がり、柵を乗り越えようとするほど成長したからです。寝床の高さを変えられる構造ではありましたが、「そろそろ危ない」と判断して卒業しました。

使い終わった後は棚や子ども用テーブルへ転用

荷物が増えた時期には、下部へ板を追加して着替えを置く棚にしました。ハンガーを掛けて使ったこともあります。

ベッド卒業後は、寝床部分へ薄いポリカーボネート板を載せ、子どもが遊ぶテーブルのように使いました。最初に作ったベッドは、現在も形を変えて使っています。

子どもの成長に合わせて、家具の役割も変えられる。これは自作して最も良かった点です。

2台目は観音開きに変更|今なら1台で十分だったと思う

その後、2人目の誕生に合わせて2台目も作りました。

1台目でスライド機構に苦労したため、2台目は観音開きに変更しました。経験があったこともあり、1か月もかからず完成した記憶です。丸棒も1台目より太いものを選びました。

ただ、家族で一緒に寝るようになり、2台目をベッドとして使った期間は短くなりました。現在は棚として使っていますが、今振り返ると2台目までは作らなくてもよかったと思います。

ベビーベッドDIYを考えている人へ

僕個人は、第一子が生まれる前に戻っても、また何かを作りたいと思います。作業そのものが楽しく、自分が作った家具で子どもが寝てくれたことは大きな思い出になったからです。

ただし、これは「誰にでも自作を勧める」という意味ではありません。

  • 費用を安くすることだけが目的
  • すぐに使えるベッドが必要
  • 寸法合わせや現物での微調整が負担
  • 柵や可動部の強度、安全性を自分で判断することに不安がある

この場合は、現行基準に適合した市販品を選ぶ方が合っていると思います。

安全面について|この記事は安全な図面を提供するものではありません

ここまでの寸法や構造は、僕が自宅用に作って実際に使ったベビーベッドの記録です。この設計をそのまま「安全なベビーベッドの図面」として推奨するものではありません。

2025年12月25日から、乳幼児用ベッドは日本の「子供用特定製品」に指定されました。市販される対象製品には、国が定める技術基準への適合と子供PSCマークの表示が求められます。これは市販品の製造・輸入・販売に関する制度であり、個人の自作品の安全性を認定するものではありません。

自作を検討する場合も、僕の過去の作り方だけを基準にせず、現行の安全基準や事故情報を確認し、基準に適合した市販品と慎重に比較してください。

まとめ|完璧ではない。でも子どもの思い出に残る家具になった

  • 内寸600×900mmのミニサイズを自作
  • 費用は当時の記録で約2万円
  • 制作期間は2〜3か月
  • スライド柵の溝加工で大苦戦
  • 細い丸棒と、組み立て後の塗装は後悔
  • 一度、柵が開いた状態で子どもが落ちた経験がある
  • 昼寝を含めて1歳半ごろまで使用
  • 卒業後も棚やテーブルへ形を変えて使用中

職人のような完成度ではありませんし、安全面で反省すべき点もあります。それでも、自分で作ったことで、ベビーベッドは単なる家具ではなく子どもの成長の一部になりました。

これから検討する方には、楽しさだけでなく難しさと安全上の責任も含めて、市販品と自作のどちらが家庭に合うか判断してほしいと思います。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次